汗の種類は1つだけではない

汗の種類を説明する女医

私達人間がかく汗の種類は、3つあるのをご存じでしょうか。まず1つめは温熱性発汗というものです。これは体温調節を目的とした発汗です。運動をした時や暑い季節にかくのが通常です。

 

この種類の汗をあまりかかない人は、体の熱を外に放出することができないので、体温の調節が崩れてしまうことがあるでしょう。全身から均一に汗をかくことが正常と言えます。

 

続いては精神性発汗です。この種類の汗は、緊張した場合や興奮状態になった時にかきます。

 

例えば、入試や就職などの面接試験を受ける時などです。手のひらや足の裏などといった局所的にかくことも特徴です。なぜ局所的にかくのかという点については、人間が狩猟をしていたことも関わっているのです。狩猟をする時に緊張して手や足を汗によって湿らせて、指の感覚を研ぎ澄ませ、物や地面などを掴みやすい状態にしていたとも言われています。

 

また、味覚性発汗というものもあります。これは激辛のラーメンやカレーなど辛い食べ物を食べた時に出る汗のことです。おでこの汗が目立つことも特徴と言えます。

 

さらに、汗は良い汗と悪い汗にも分けることができます。汗というのは、皮膚の下の汗腺という場所を通って分泌されるものです。

 

汗腺は、血液に含まれるミネラルをろ過してさらっとした水分を分泌させるという機能を持っています。このろ過後の汗は良い汗であり、気化しやすいですし、体温を調節するのに適しているのです。弱酸性であるため、皮膚の有害な菌を繁殖しないように抑えてくれるのです。臭いも発しないですし、色もありません。

 

一方で、日常的にあまり汗をかかないような生活をしていると、汗腺のろ過機能も衰えてしまいますし、ミネラルが含まれているドロっとした汗が出てくるのです。これが臭いも発する悪い汗です。

 

血液の中の塩分やカルシウムといったミネラル分が、皮脂や油分などと混じってしまっていて、蒸発しにくいという特徴を持っています。なぜ異臭を放つのかというと、弱アルカリ性のアンモニアを含んでいますし、皮膚の表面にいる雑菌が増えていくのを補助してしまうためです。

 

そして、ある一瞬だけ多く汗をかいた場合も蒸発してくれない上に臭いやすいということがあります。更年期を迎えた女性であれば、暑いわけでもないのに耳の下辺りや首筋に多量の汗をかいてしまうことがあります。人と一緒にいる時などには困ることもあり、『ホットフラッシュ』と言われています。