手のひらがすぐに汗だくに・・・手掌多汗症について

手のニオイを嗅ぐ女性

手掌多汗症は、手のひらに通常よりも多くの汗をかく症状です。通常においても、緊張した時などに手に汗をかくことがあるでしょう。

 

これは、興奮状態にあるため交感神経が働いているからです。とは言え、その汗は通常であればすぐに乾くものです。手掌多汗症の場合は、そうした興奮状況になくてもいつでも汗が出てしまいます。精神的なことは関係がなく、体の病気と言えるでしょう。

 

手掌多汗症は3つのレベルに区別することができます。レベル1では手のひらが気付くといつも湿っている状態です。レベル2では濡れた手のひらに、ところどころぽつぽつと水滴が見られるようになります。レベル3になると、指を下に向けてみると水滴が滴り落ちるようになる状態です。

 

手掌多汗症は、日常生活においても支障が出る可能性のある病気だと言えるでしょう。手掌多汗症の原因についてははっきりとしたことはわかっていません。

 

ただ、何かの理由で自律神経である交感神経が異常に活発に働いてしまうことが理由であると考えられているのです。幼少期に発症することが多く、自然に治っていくわけではないので、適切な治療を受けることが大事だと言えるでしょう。

 

手掌多汗症の治療法については、心身療法というものがあります。手掌多汗症の方は、汗に対する不安や恐れなどが原因となり、更に汗の量が増してしまうことがあるでしょう。こうした方は精神安定剤で緊張を和らげることや、自律訓練法を用いて意識してリラックスするようにする方法が適しているでしょう。

 

その他には、胸腔鏡を使った胸部交感神経遮断術を使う方法があります。皮膚血流を増やすことも目的となっている手術であり、交感神経が働かなくして発汗を抑えるための手術となっています。

 

症状が軽度の場合には、自身でもできる方法があります。それは、アルミニウムが配合されている制汗剤を、汗を抑えたい部分に添付するというものです。また、水道水に多汗症となっている患部(手のひら)を浸し、そこに弱い電流を流すという方法もあります。

 

電気分解の要領でエクリン腺やアポクリン腺などといった汗腺から汗が作られることを抑える方法です。これはイオントフォレーシス療法と言います。

 

さらに、日常的にケアするならば、手汗専用の制汗パウダーである『ファリネ』を使用するという方法もあります。ファリネは2時間から3時間ほど効果が持続されるので、こまめに塗りなおしてあげることが大事と言えるでしょう。